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トピックス

トピックスでは業界の専門家が自らの知見を発信します。
私がホグワーツに通う理由
山内 琴絵
UWC Atlantic
山内 琴絵
UWC Atlantic
初めまして、今年4月よりトピックスオーナーに就任しました、山内琴絵です。現在イギリス・ウェールズの全寮制高校UWC Atlanticに留学中の18歳です。このトピックスでは、多国籍な仲間と暮らす私自身の実体験を通して、世界の若きエリートたちのモノの見方を紹介します。月1で更新する記事の中で教育、差別、宗教、食、恋愛観など多岐にわたるテーマを取り扱いながら、読者の皆さんの世界の豆知識を増やすお手伝いをいたします。 さて、初回のトピックスでは、私の経験のベースとなる「そもそもUWC Atlanticってどんな学校?」を説明しようと思います。国際化が進み、より多くの学生が高校留学に参加する中で、私がなぜ特にUWCにこだわったのか、その理由と決断を下すまでの背景を軽くお伝えします。
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Picks
免税売上が前年比▲11.5%-百貨店に見るインバウンド需要の”静かな変化”
中西 恭大
(株)D2C X 代表取締役 / インバウンド屋
中西 恭大
(株)D2C X 代表取締役 / インバウンド屋
先日発表された2025年3月の月間訪日客数は349万人と3月としては史上最高、さらに1-3月の3ヶ月累計で1000万人と過去最速で大台にのせ、とどまることを知らない訪日インバウンド市場ですが、先日気になるニュースがありました。 ”百貨店大手4社の2025年3月度の売上高は、全社がマイナスだった。好調をけん引してきたインバウンド(訪日客)による免税売上高が30数か月ぶりにマイナスに転じるケースが見られた。 訪日客の客数は前年同月を上回っているものの、ラグジュアリーブランドなど高額品の売れ行きが鈍ったため客単価は1〜2割下がった。免税売上高の急ブレーキについては各社とも「明確な理由はつかめておらず、現在分析中」としている” 髙島屋の3月月次速報によると、免税売上は対前年で▲11.5%と大きく減少しており、この旺盛な需要の中で一体何が起こっているのか?先日発表された大手百貨店の3月月次速報と2月決算企業の決算説明会資料をもとに調べていきたいと思います。 大手百貨店各社の3月月次売上 (注)免税売上だけではない 三越伊勢丹 三越伊勢丹の3月月次は、国内百貨店合計で前年比98.4%となり、免税売上の構成は化粧品やアクセサリーになってきていることが伺えます。 ”免税売上は化粧品や装身具に高い関心がみられる。また、日本人売上同様ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品も堅調に推移した。” Jフロントリテイリング(大丸松坂屋など) Jフロントリテイリングの3月月次は、百貨店事業合計で前年比98.0%となり、こちらも免税売上の構成は化粧品やアクセサリーになってきていることが伺えます。 “婦人服・洋品は、これまで好調を持続してきたラグジュアリーブランドが前年実績を下回ったことなどから、全体でも対前年マイナスとなった。紳士服・洋品は、平年より高い気温によりポロシャツやTシャツに動きが見られたものの、スーツなどの不調により対前年マイナスとなった。身の回り品では、インバウンド需要が高いアクセサリーが好調を持続したほか、スニーカーが売上を伸ばした。雑貨では、訪日外国人客数の増加に伴い、化粧品が好調を持続した。” 髙島屋 髙島屋の3月月次は、国内各店合計で前年比99.2%となり、免税売上については前年比▲11.5%と大幅に減少したことが大きく影響を与えていると考えられます。 ”既存店対比におきましては、店頭売上高△2.5%(※△0.8%)、免税売上高△11.5%、免税を除いた店頭売上高△1.2%(※+0.8%)となりました。 国内顧客について、中旬以降の気温上昇にともない、紳士服、婦人服などの春物に動きが見られたことで、既存店対比はプラスとなりました。” エイチ・ツー・オー リテイリング(阪急阪神百貨店) エイチ・ツー・オー リテイリングの3月月次は、国内全店合計で前年比96.3%となり、免税売上については前年の反動や円高を要因として伸び悩んだとの分析がされています。 ”一方免税売上は、前年高伸した反動と円高傾向の影響が重なり、件数は前年を上回るものの単価が大きくダウンしたことで前年売上に対して約2割減、加えて阪急本店、阪神本店、川西阪急の大型改装による売場面積減少影響も重なり、2021年9月以来3年6ヶ月ぶりに全店および阪急本店ともに前年売上を下回る結果となった。” 各社の3月月次売上前年比をまとめると下記となります。日本人売上も含めた店舗全体の売上ではありますが、ここ数年絶好調であった百貨店の月次売上が各社一斉に前年を下回った要因の一つに免税売上の減少が大きく影響していると思われます。 免税売上減少の要因 ”高島屋は国内富裕層向けは堅調だが、インバウンド売上高は1100億円と5%減を想定する。Jフロントも百貨店事業は国内の富裕層消費を中心に安定成長を見込む一方で、免税売上高は3%減の1270億円を予想する。” ”為替の円安が一服し、円高に振れる中、インバウンド消費はブランドものの靴やカバンなど高単価品から、化粧品など低単価品に流れている。高島屋の村田善郎社長は14日の決算会見で「(訪日客向けは)少し過熱気味だった。円高や相互関税の影響で中国の団体客がほとんどきておらず、今期は昨年並みか下がる」と警戒した。” 先日決算を発表した髙島屋およびJフロントリテイリングによると、来期の免税売上は減収を見込んでおり、その要因は下記3点に集約されると考えられます。 ①円高による消費額減→為替の影響 ②ブランド品など→低単価品へ ③中国団体訪日客が来店していない 1点目の為替の影響は高島屋の決算説明会資料を読むとよく理解できます。 直近一年の為替と免税売上を見ると見事に相関関係にあることがハッキリわかります。現在の円高基調の中で、今後の相場を円高と考えたときに、免税売上予想を保守的に考えることは当然かと思います。 2点目のブランド品など高額品から化粧品などの低額商品への移行がみられるとのことですが、Jフロントリテイリングの決算説明会資料の質疑応答資料に興味深い一文があります。 ”昨年度は極端に円安が進行し、ラグジュアリーブランドの価格改定前の駆け込みもあったので、この反動は大きいと思っているが、足元は1ドル140 円台半ば、あるいはそれよりも円高に振れたところで、免税売上が 1日当たり3億円弱で推移している。” 昨年は高単価商材であるラグジュアリーブランドの価格改定があったということでその駆け込み需要の反動というのは非常に納得感があります。 以前、The Wall Street Journalの記事でも高級ブランドの値上げしすぎ問題が報じられており、免税売上構成の多くを占めていた高級ブランドの売上見通しは今後厳しい可能性があります。 3点目の中国団体訪日客があまり来店していないという点については、H2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)の3月月次速報でも、一般ツーリストという表現で興味深い1文が記載されております。 ”阪急本店の概況免税売上は、海外VIP顧客は前年に対して約4割増と高伸するも、一般ツーリストの売上が約4割減となり、結果全体で約2割減と前年を下回った。” いわゆる富裕層の顧客ではなく一般の訪日客層の売上が減少しているという状況である一方、現在公開されている情報から中国団体訪日客が減少しているという明確な根拠を見つけることは出来ませんでした。個人も団体も含む訪日中国人全体でみた場合、2025年3月は対前年同月+約21万人と大幅に増えております。 一方、2025年1月からは▲約32万人と大きく減少していることは事実であり、春節時期にある程度大きな需要を享受している可能性はあると思われます。 また、インバウンド消費動向調査における旅行手配方法の結果を集計する限り、団体ツアーの比率が著しく減少しているというデータは無く、対前年比でみると+約9ポイントと大きく上昇している事実もあります。 中国団体ツアーの百貨店来店数減について、訪日中国人が対前年で減少している傾向は見受けられなかったため、団体ツアーの行き先や目的が変わりつつあるということが、百貨店の免税売上に影響している、またいわゆるモノ消費からコト消費へのシフトが進みつつある可能性が否定できないということが考えられます。 百貨店各社2025年4月月次売上の見通し 百貨店各社の3月月次速報内で、足元4月の進捗が一部百貨店で記載されており、各社全て前年割れの進捗であることが記載されています。また、髙島屋と大丸松坂屋では、免税売上の進捗はそれぞれ前年比で▲18.5%、▲9.1%と大きく減少している一方、大丸松坂屋の免税売上客数は対前年で+17.6%と大幅に増えており、顧客層の変化および購入品目が高額品から低価格品へシフトしていることが継続している可能性が高いことが伺えます。 髙島屋 ”4月の店頭売上高(14日までの累計 ※既存店対比)は、前年比△4.8%、免税売上高は、前年比△18.5%、免税を除いた店頭売上高は、前年比△1.9%で推移しています。” 大丸松坂屋 ” なお大丸松坂屋百貨店の4月度の既存店売上(法人・本社等を除く)は、訪日外国人客の増加により化粧品が好調に推移したものの、春物ファッションの動きが鈍かったことなどから、14日までの累計で対前年▲3.7%減で推移している。” ”4月度の免税売上高は対前年▲9.1%減(客数同17.6%増、客単価同▲22.7%減)、国内売上は同▲2.5%減で推移している。” 三越伊勢丹 ”14日までの店頭売上累計は、三越伊勢丹計では前年比96.7%、国内百貨店計では前年比94.7%であった。ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に、ジャケットやブルゾンなど春物アウターが好調に推移している。また、化粧品への関心も引き続き高い。” まとめ 大手百貨店の3月月次売上および4月月次売上の進捗を確認する限り、右肩上がりで伸び続ける訪日インバウンド市場において、百貨店における免税売上という領域では、構造変化が起こっている可能性が高いと考えられます。 4月以降の各社実績および3月決算の発表を控えている一部企業の決算説明をウォッチし続ける必要はありますが、訪日客数が大きく増えている中で百貨店でのインバウンド消費という観点でみると、為替、高級品から低価格品へのシフト、団体旅行客の減少に加え、トランプ関税政策の影響で、どのように変化していくかまだまだ予断を許さない状況であることは明白です。 しかし、百貨店各社は半年もしくは1年以上前からこの状況を予測していると考えられ、訪日客向けのアプリ開発を発表するなど、各社訪日客をリピーター化するための取り組みを強化しています。それらの取り組みについては、以前訪日ラボに筆者が寄稿した下記記事を参照頂ければ幸いです。 (見出し画像:UnsplashのJacek Dylagが撮影、筆者が加工)
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うちの大学もお笑いとAIに取り組みたいです!
中村 伊知哉
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ラムズフェルドの四象限とソフトウェアレジリエンス
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【今週(4/21〜)の配信予定】HORIE ONEは大阪・関西万博ツアーをお届け、「睡眠」で上場。巨大市場の革命児「TENTIAL」をデューデリ ほか
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生命を「デザイン」するのは人類の宿命なのか【シン・ニッポン紀行ダイジェスト版#15〜#21】
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連載「シン・ニッポン紀行」では、日本各地の文化、自然、産業を巡り、筆者の関心分野である合成生物学の可能性を探求しています。#1〜#7では、発酵やサクラ、恐竜などをテーマに取り上げ、 #8〜#14では、医学や薬学に焦点を当ててきました。 生命を意図的に「デザイン」しようとする人類の試みは、現代の合成生物学に始まったものではありません。#15〜#21では、合成生物学の起源を辿る視点から、人類と自然との関係を見つめ直してみました。 それは、先住民知識(IK)や伝統的生態知識(TEK)、さらにはSDGsといった概念とも共鳴する、これからの科学・技術・産業における重要なキーワードでもあります。こうした視点は、ビルに囲まれた都会で暮らす現代人が、つい忘れてしまいがちなものです。
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GWに読みたい業務で使える「多角的視点」に気づける本まとめ
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「炎上から学べる社会」をつくるAD-LAMP 代表
中村ホールデン 梨華
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うまく言えないままの気持ちから始まる学び──子どもたちと見つけた“できるかも”の力
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ヒロック初等部 グループカリキュラムディレクター/代々木校校長
五木田 洋平
ヒロック初等部 グループカリキュラムディレクター/代々木校校長
こんにちは。五木田です。 ヒロック初等部というオルタナティブスクールで、カリキュラムディレクターと校長をしています。 ワイルド&アカデミック。コゥラーナー(子どもたち)が主役になり、“育ち”や“学び”を自らの手でつかみとる。そんな、「福利(=well-being)」が広がっていく学校です。 「ケンカしちゃうかも」と言えた1年生 新年度が始まったばかりの4月。ヒロックでは毎日外に出てみんなで遊んでいます。まずは場に慣れる、みんなで場をつくる時間を丁寧にとっています。 楽しそうに活動しているとはとはいえ、1年生のコゥラーナーたちは、場に慣れていない時期でした。 そんなある日、「自由の時間」が始まる前に、みんなに問いかけてみました。
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【ブックリスト】生成AI時代に行動を磨く7冊
BookPicks 今日の本屋さん
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本屋の入口に並ぶ本は、そのお店の顔。そこにずらりと並ぶ本を眺めるのは、いつもワクワクするものです。 「今日の本屋さん」では、様々な分野で活躍する方々に、「もし書店員だったら、入口にどんな本を並べますか?」というお題で選書していただきます。 本日は、 髙橋 和馬 さんよりお寄せいただいたブックリストです。 思考もアイデアも生成AIで作り出せる今、行動力が重要です。なかなか一歩を踏み出せない、そんな人の背中を押す7冊をご紹介。私が感銘を受けたイチオシ書籍です! 「本」タブでは、1日書店員のブックリストをはじめ、本にまつわる記事やコメント、有名書店の週間ランキングなど本にまつわる情報を配信しております。 ぜひチェックしてみてください!
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閑話休題:『青池保子展 Contrail 航跡のかがやき』@弥生美術館
小澤 実
立教大学文学部 教授
小澤 実
立教大学文学部 教授
現在、東京都文京区の弥生美術館で「漫画家生活60周年記念 青池保子展 Contrail 航跡のかがやき」が開催されています。前期が2025年2月1日(土)から3月30日(日)まで、展示作品を大幅に入れ替えた後期が4月2日(水)から6月1日(日)までです。 デビュー作『さよならナネット』以来、青池先生が60年の作家生活の中で描き続けてきた作品や原稿が、美術館の1階と2階を埋め尽くしています。細部まで書き込まれたアイディアノートや原稿への先生の書き込みなどを具に読み込もうとするならば、とても数時間では終わりません。  青池先生の代表作は、もちろん、『エロイカより愛をこめて』です。美術品泥棒「怪盗エロイカ」と情報将校「鉄のクラウス」の二人を軸にストーリーは進んでいきます。時節柄、東西冷戦を背景としていますが、美術品泥棒ということもあって、毎話西洋美術に関する話が次々にでてきます。1976年に『ビバプリンセス』に第1話が掲載されて以来、50年近くが経過し単行本も39巻を数えていますが、まだ完結していません。読者人気もあってなのでしょうが、簡単に完結させないのは、青池先生の中でもとても大切な作品であることが伺えます。
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更年期・月経…理解しない管理職は損をする
木村 恵
一般社団法人Femtech Community Japan 理事
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一般社団法人Femtech Community Japan 理事
少子高齢化の進展、人材獲得競争の激化、働き方の多様化など、企業を取り巻く環境は大きく変化している。 その中で「人的資本経営」や「ダイバーシティ&インクルージョン(DE&I)」が経営戦略の中心に据えられるようになり、「女性の健康」はもはや個人の問題ではなく、組織全体の持続可能性に直結する経営課題として浮上している。 一般社団法人日本経済団体連合会(以下、経団連)が、2025年3月に実施した「女性と健康に関する調査」は、日本企業96社の取組状況や課題認識を明らかにした。 女性の健康支援に関する「現在地」を定量的に把握できる調査となっている。今回はこちらの調査結果をもとに、企業および個人が取り組むべきアクションを考えてみたい。
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ビジネスパーソンのための睡眠、運動、食事の落としどころ
中里 基
ユーザベース 上席執行役員 NewsPicks COO / CHRO
中里 基
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「少年老い易く学成り難し」 私は少年ではなくて中年ですが、めくるめく月日の流れの速さを感じます。 月日の流れ。。。寄る年波。。。悲哀の中で、日々健康意識が高まってきます。 人間は「危機「感」」では動かず、身体感覚が伴う危機でないと動かない。これはあらゆる歴史が証明していることですが、個人にとっても同じこと。 なんとなく疲れが取れない、集中力が続かない、眠りが浅い、、、よくあることですが、それは錯覚でも気の迷いでもありません。シンプルに、老いです。 そしてそれはすべて私のことです。 ただ、同時に年を取るのは誰もが一緒。健康であるための行動の必要性は、誰にでも平等に共通に訪れます。 AIで生成できない、思考というか試行
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話題の論文「AI 2027」についての考察
中山 高史
日本ビジネスシステムズ株式会社 Data&AI事業本部 執行役員
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 今、AI業界を賑わせている1つの論文があります。  元OpenAIのガバナンス研究者であるDaniel Kokotajloを筆頭に、有名ブロガーのScott Alexander、AI Digest共同創設者のEli Lifland、Center for AI Policy創設者のThomas Larsen、そしてハーバード大学コンピュータサイエンス専攻のRomeo Deanという5人の専門家チームによる「AI 2027」です。  その名の通り2027年までのAI発展を詳細に予測したもので、「今後10年間の超人的AIの影響は、産業革命の影響を凌駕するほど非常に大きなものになる」という見解を示しています。 
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エビデンスが示すアメリカの健康長寿食AHEIって?
畝山 寿之
うま味インフォメーションセンター 理事
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アメリカは高齢者の約80%が何らかの慢性疾患を抱えています。「健康的な老化(心身の機能を維持しながら歳を重ねること)」は、今や世界共通の課題となっています。特にアメリカでは、BMI(体格指数)の上昇、糖尿病、循環器疾患といった非感染性疾患が、健康寿命の延伸を妨げる大きな要因となっており、こうした傾向は新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、経済格差の急速な拡大とともにさらに深刻化しています。 医療技術が極めて進んでいるアメリカにおいて、「健康長寿」の鍵は何か?その答えの一つは、「医食同源」に関する記事でも紹介したように、日々の食生活の質を見直すことにあります。 先月、30年にわたる大規模追跡データを用いて、「8種類の食事パターン」と「超加工食品(UPF)の摂取量」が健康的な老化とどのように関連しているかを検討した研究がNatureの姉妹誌に掲載されました。この研究を読むと、現在アメリカでどのような食事スタイルが健康長寿の観点から注目されているのか、そしてどのスタイルが最も効果的であるのかを知ることができます。
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地方再生の鍵は「熱」。孤独を抱える地域プレイヤーが集まり希望を見出すー東海希望サミット2025が開催
斎藤 潤一
AGRIST株式会社 代表取締役
斎藤 潤一
AGRIST株式会社 代表取締役
地域のために何かしたい。面白いことを仕掛けたい。 その熱い想いを胸に活動しているが、ふと周りを見渡すと、妬み・僻み・嫉妬の対象になり、たった一人で奮闘しているような、言いようのない「孤独」を感じることはないでしょうか? そんな、地域を良くしようとする実践者が集い、互いの経験や悩みを共有し、未来への新たな「希望」を見出すための場所。それが、静岡県藤枝市で開催されている「東海希望サミット」だです。 なぜ地方の豪族=実践者は孤独を感じるのか? 都市部には多くのコミュニティや情報がありますが、地方では、新しい挑戦をするプレイヤーが少数派であることも少なくありません。 人口減少、産業の停滞、変化を恐れる空気…。そんな中で、現状を変えようと動く人は、時に理解されず、孤立感を深めてしまうことも。 「このままでいいのだろうか」「自分のやっていることは意味があるのだろうか」…そんな不安と隣り合わせで活動しているプレイヤーは、決して少なくないのです。
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