静かすぎる

by orta虚

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1.
しかたない 轍に立って 渚へ続く道 過ちか 好きな人 嫌いな人 君のこと 私のこと 好きな人 嫌いな人 君のこと 私のこと 近づく窓 光 一人祈る 光 血を見たあとの虹 私の見た光 しかたない 轍に立って 渚へ続く道 過ちか 好きな人 嫌いな人 君のこと 私のこと 近づく窓 光 一人祈る 光 血を見たあとの虹 私の見た光 しかたない
2.
窓の外 靴下 足 歪む形 巫山戯た鳥 四季の色 日々の色 街の色 既知の色 君の見た血 白けた足 爆ぜる街並み 巫山戯た夢 四季の色 日々の色 街の色 ずっと晴れのこと と晴れのこと 手を伸ばし尽くしたらしい 背の高い草に囲い 四季の色 日々の色 既知の色 ずっと晴れのこと と晴れのこと
3.
いますぐ? まだダメ 時間を追いかけて 朝になって開く目 いますぐ? まだダメ 死ぬまでばかり 続けて ひとつまたしくじって 揺れる頭で 吐きたい いますぐ? まだだめ 生活を片づけて 夜 ひとつまたしくじって 揺れる頭で 吐きたい 揺れる頭で 吐きたい いますぐ? まだダメ 死ぬまでばかり 続けて ひとつまたしくじって
4.
旧市街 03:22
風に聞き返して 痺れた手 白く流れて 傷は冷めて 裂けた壁に雨 隠して 閉じた光 残して 一人の天使 仰ぐ羽 白飛びした木 立ち尽くした目に 空白がつくる春 近づく 赤く刺して 伏せて爪 震えて ただ風に聞き返して 痺れた手 白く流れて 傷は冷めて 裂けた壁に雨 隠して 描き欠け 蓮が近く きっと二人が 抱いた肌 束ねた体が 溢れて 波に伏せて 爪 そこに 沈めた視界 ただ風に聞き返して 痺れた手 白く流れて 傷は冷めて 裂けた壁に雨 隠して
5.
分裂 03:48
あたたかい砂の 波打つ砂の 上にとどまり 赤らむ手足 さざめく光 馴れ合う光 暮れて 立ち去り 重なった足跡 長引く熱が 囲う 人と街 沈む陽の中で 何もしないけれど うつろう大気 霞む この手足 遠のく暮らし 過ぎ去った景色の 形が崩れてゆくまで すぐそこへ とどまる眼差し ひとり同じ明日に歩み 焼け落ちる朝日 泡立った意識 思わず見上げて 立ち枯れた木立 あたらしい青に さえぎった白に 土は乾いて 飛び散ってゆく 憂いた音で 轍に気づいて 古びた海の 水際につづいて 道から離れて 面影と別れて 悲しくはなく ただ静かに はじめて 形が崩れて 消えるまで その先の すべて終わりのあと ひとり同じ明日に歩み ぼくらはこのまま 過ぎてく窓から ぼくらはこのまま 過ぎてく街から ぼくらはこのまま 過ぎてく窓から ぼくらはこのまま 過ぎてく街から
6.
着崩れ 03:00
二人の間 着崩れ 泣かないで 足元へ 窓越しから射して 独り 別れて 夕景散って 空間通じ 淀んだ意識 想像に飛ぶ色彩 くり返す まばたき ひび割れた果実 逆さまに沈み 傾き落ちて 犇めき やがて砕けて ひとつ響き 自由な君と 私の距離に 早朝の陽 造形の木 風化した四季 透明の日々と叫び くり返す まばたき ひび割れた果実 逆さまに沈み 傾き落ちて
7.
失踪者 03:11
星の漂い 憂い 言葉は血となり 溜まり 生きて ふりして 軋みは高まり 青く 土と吐息 近づき 生きて ふりして 落ちた光たち 底まで消えて 色彩佇み ふさぎ 音の滴り 乾き 生きて ふりして
8.
独身機械 01:06
解体した存在感すら どこかへ消えて 解体した存在感すら どこかへ消えて そこへ 平衡の感情すら どこかへ消えて 解体した存在感すら どこかへ消えて 解体した存在感すら どこかへ消えて 君と僕の 君と僕の 解体した存在感すら どこかへ消えて 解体した存在感すら どこかへ消えて そこへ 平衡の感情すら どこかへ消えて 解体した存在感すら どこかへ消えて
9.
冷たく 触れ合う 波の声 くり返して またくり返して 今 さざめき月欠け 満ち足りない くり返して またくり返していた 図らず あふれ出て 逃げ出す 着の身着のままで 目覚めて 君と君と 朝まで くり返して またくり返していた 図らず あふれ出て 思わず 振り返り見た 何も無い部屋で 目覚めて 速まり 遅れる 風の声 くり返して またくり返していた はためき空に 紙、街の時間 くり返して ただくり返して 今
10.
光が刺す魚 砂 夏至 含む国 さえずる土の 飲み込まれた美 朝露の死体 余した火花が 噛みついて消えた 春の鏡 水の下 流れはひざまづき 額に霧が降る まばらに錆びた木 近づく地下茎 微睡む虹の 僅かばかりの 口癖の由来 書き換えた足音が 裏返り消えた 夜が溜まり 味がした 手触り 繋がり 白髪 ワタリドリ 赤身の雲から 囁いたイルカ 薔薇色の左は 山肌の筏 月の粼 巫山戯ていた 着替えた砂鉄に 溺れて明日から

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released January 28, 2026

All music by orta虚
Artwork by 松永将

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