Slack の UI と Google、Asana、Microsoft などの連携アプリのアイコン

自社の AI に死角はない?ビジネスツールの分断がもたらす隠れたリスク

ツールが連携されていない環境では、AI の力が十分に発揮されません。ワークフローの分断により、インサイトを効果的に引き出せず、時間やチャンスを無駄にしてしまいます。

Slack チーム一同作成2025年11月3日

Microsoft による Teams のバンドル停止に関する記事でも取り上げたように、組織は今こそ、使用するツールを自由な視点で見直すべき時です。ただ、そこには重要なポイントがあります。そのツールが連携されていなければ、AI は真価を発揮できない、という点です。

会話、ファイル、アプリ、ワークフローをつないでコンテキストを提供する一元化されたプラットフォームがなければ、AI は背景や経緯を十分につかめません。重要な業務のナレッジがサイロ化し、意思決定が遅れ、チャンスの喪失にもつながります。これが、連携されていないツールがもたらす隠れたリスクです。そこに Slack のようなプラットフォームを使うことで、企業は単なる効率化を超えた、真に生産性を飛躍させる変革を実現できます。

現代の仕事に求められるのは、すべてをつなぐ基盤

これまで数十年ものあいだ、アプリを使い分ける手間が生産性向上の制約となってきました。私たちはメール、ドキュメント、スプレッドシート、ミーティングツールを絶えず切り替えて仕事をしてきたのです。しかし AI は、人間のように臨機応変に対応することはできません。AI が真のデジタルチームメイトとして機能するには、人、データ、ツールをつないだ共有のコンテキストにアクセスできる必要があります。

つながりとインテリジェンスを軸とした新しい働き方のために設計されている Slack は、コミュニケーション、コラボレーション、自動化をリアルタイムでつなぐオープンで統合されたプラットフォームです。なによりの利点は、新しいチームやツール、AI エージェントが加わった際にも、ビジネスに合わせて Slack をスムーズに拡張できること。すべての会話、意思決定、ドキュメントを実際に仕事をしているその場所に集約することで、コンテキストの透明性が高まり、検索性が向上して、アクションにつなげやすくなります。

Slack を活用すれば、分断されたアプリがもたらすようなサイロ化を防げます。Microsoft 365 や Salesforce、独自の内部ツールなどを含んだ、テクノロジーのエコシステム全体を Slack と接続することで、よりスマートなインサイトの取得や、迅速な意思決定が可能になり、組織全体で調和した働き方を実現できます。

これこそが、「接続されたインテリジェンス」が実現する新しい時代の働き方です。実際に、AI を積極的に活用している IBMTargetRivianCapitalOne といった革新的な企業は、働き方の基盤となるプラットフォームとして Slack を採用し、人間の思考やアクション、創造力の可能性を広げています。

ほかとは根本的に異なる Slack のメリット

Slack は単なるコラボレーションツールを超え、会社全体の運営の土台となる「エージェンティック OS」へと進化しています。「Searchable Log of All Conversations and Knowledge(あらゆる会話と知識の検索可能なログ)」が名前の由来である Slack は、真にオープンな仕事用プラットフォームとして、構造化 / 非構造化コンテキストをリアルタイムで統合し、AI やエージェントが背景を理解して人間とコラボレーションできるよう設計されています。

具体的なメリットを以下に紹介します。

仕事の透明性が高まる

Slack なら、組織図にとらわれないコラボレーションを実現できます。Slack チャンネルでは、機能リリース、商談、インシデント対応といったプロジェクトベースで人と情報をまとめられます。ダイレクトメッセージ(DM)から始まった個人間のやり取りを、必要に応じてスムーズにグループ間へと広げ、さらにチャンネルへと発展させて関係者でコラボレーションできます。その途中でコンテキストが失われることはありません。一方、Teams のチャンネル構造は固定的であるため、部門を超えて仕事を進めるには一斉メールや外部ツールに頼らざるを得ません。

誰もが利用できるシンプルな自動化

毎週、何百万もの Slack ユーザーが、ワークフロービルダーを活用して反復的なタスクを自動化しています。開発者レベルのスキルは必要ありません。チームでよく使うシステムやデータと接続した自動化により、生産性の飛躍的な向上を導けます。一方、Teams では単純な自動化を行うのにも Power Automate の専門知識が必要となり、シンプルな業務改善でも IT 作業のボトルネックが生じて、数分で済むことに数週間かかる可能性があります。

AI を仕事の流れに自然に統合できる

ワークフロー全体に深く組み込まれた Slack の AI は、自社のコンテキストに基づいた回答やインサイトを瞬時に提示。一般的な Web データではなく、最新の会話やファイルから情報を引き出します。例えば、Slackbot に「昨日の顧客との打ち合わせを要約して、次のステップを提案して」と依頼すると、AI が文字起こしと関連チャンネルでのやり取りを分析して答えを返してくれます。「プロジェクト A の進捗状況は?」と尋ねると、複数のチャンネルからエンジニアリング関連の最新情報、デザインレビュー、関係者からのフィードバックが抽出されます。対照的に、Copilot に Teams 会議からのインサイトを、関連する SharePoint ドキュメントや Outlook メールと結びつけるよう指示しても、断片化されたデータのせいで思うようにはいかないでしょう。

AI 機能は、Slack のすべての有料プランに含まれています。

技術スタック全体をシームレスに連携

2,600 以上のインテグレーションを備えた Slack なら、自社のテクノロジーエコシステム全体を連携させて、人間も AI も共通の情報源に基づいて仕事を進められます。さらに、ChatGPT、Claude、Google Agentspace といった AI ツールと Slack をシームレスに連携させることも可能。チームにとって最適なツールを選んで、すでにコラボレーションを行っているプラットフォームでスムーズに活用できます。

これこそが、単なるチャットツールと仕事用プラットフォームの違いです。

 

あらゆる組織にとって転換点は今

Teams のバンドル停止は、パッケージ化された生産性向上ツールを使う時代が終わり、新たな段階に突入したことを告げています。つまり市場は、オープンで相互運用性の高い、自由にサービスを選択できる方向へと進んでいます。実際に、業界をリードする最先端の企業が Slack を活用して生産性を高め、AI が牽引する未来への準備を進めています。その方法をご確認ください。

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    うーん、システムがなにか不具合を起こしてるみたいです。後でもう一度お試しください。