第75回 ACE Tokyo Meetup イベントレポート

みなさん、こんにちは。アトラシアンでコミュニティマーケティングを担当している新村です。今回は11月12日にお台場のdocomo R&D OPEN LAB ODAIBAさんに会場をお借りして開催された第75回 ACE Tokyo Meetupの様子をレポートしたいと思います。ACE Tokyoはアトラシアンの公式コミュニティで東京を中心に活動していて、オフラインのイベントを中心にアトラシアンに関心を持つ皆様の交流の場として多くの参加者にお集まりいただいています。

 

今回のACE Tokyo MeetupではOST(Open Space Technology)というディスカッションを中心とした形式の回でした。日本人はグループディスカッションが苦手でなかなか盛り上がらないかと心配していましたが、テーマの選出もその後のディスカッションも非常に盛り上がりました。その後の懇親会でもいつもと同じように大変盛り上がっていました。こちらのブログではそんなイベントの様子をお届けしたいと思います。


まずは会場を提供いただいたNTT docomoさんから

今回、会場であるdocomo R&D OPEN LAB ODAIBAをご提供いただいたNTT docomoの廣野さんよりご挨拶と会場のご案内をいただきました。この会場は設備も眺めも素晴らしく、とても良い会場でした。


AtlassianのAIについてのUpdate

OSTを始める前に、私からTeam ’25 EuropeでのAI関連の発表について紹介させていただきました。大きな部分としてはRovoが全ての有償クラウドユーザーで利用可能になる点です。Atlassian製品の中でRovoがチームメイトとして皆さんの仕事を支援していくというお話をさせていただきました。


リーダー伊藤さんからOSTの説明

続いて、ACE Tokyoのチームワーク分科会のリーダー伊藤さんからOSTの説明がありました。OSTとは参加者が自分がディスカッションしたい課題やテーマを発表して、他の参加者が気になるテーマがディスカッションされている場に集まりディスカッションを行い、その結果を会場全体に発表するという流れです。今回はAIやアトラシアン製品に関するテーマを募集しました。その結果、下記のテーマが集まりました。


ディスカッション開始

7つのテーマで2ラウンド制でディスカッションが行われました。ホワイトボードの前で皆さん真剣にそれぞれのテーマについてお話しされていました。

ここからは各ディスカッションのテーマと議論内容を、各チームの発表内容を元にRovoで簡単に要約したものをホワイトボードと共に紹介します。


AIを使うという発想になれない人にAIを使うようになってもらう対策

 

AI活用に慣れていない方へのアプローチとして、業務の困りごとを相談できるSlackチャンネルの設置案が出ましたが、困りごと自体を認識・言語化できない場合もあるため、AIの成功体験やユースケースを定期的に共有する場を設けることが有効との意見が出ました。これにより、AI活用のハードルを下げ、自然な形でAI利用を促進できる環境づくりが期待されています。

 

AIでアウトプットしたものをどうやって自分にインプットするのか

AIのアウトプットを自身の知識として取り込むには、AIとの壁打ちや異なるLLMを活用した多角的な対話、イラストによる視覚的アプローチなどが有効とされました。また、AIとの対話も人と同様に丁寧に行うことで、より正確なアウトプットが得られ、自然とインプットにつながるとの意見がありました。AIを信頼しつつも主体的に活用する姿勢が重要とされています。

Rovoの可能性/ConfluenceのDB連携/KGI,KPIの示し方

Rovoの活用として、週報をConfluenceに集約し、必要な情報をプロンプトで取得する案が出ました。進捗管理はJira、議事録や永続的な情報はConfluenceと役割分担し、効率的な情報管理を目指す提案です。DB連携では、製品情報をConfluenceに集約し、誰でも概要を把握できる仕組みが議論されました。KGI/KPIは初期は仮説ベースで進め、導入効果は運用費用の回収タイミングなどで示すことが有効とされました。

Atlassian製品の評価・上司への説明方法

Atlassian製品を上司に説明する必要性は、製品が社内インフラとして定着していないためとの意見がありました。JiraやConfluenceを活用での情報共有を強化することで、自然と必要不可欠なツールとして認識されることを目指すべきとの結論に至りました。Rovoの最新機能や活用事例を共有し、社内文化として情報を蓄積・活用することが推奨されました。

どこまで人がやるのか、人にしかできないことは何か?(AIにできないこと)

AI活用の現場では、AIによる自動化や効率化が進む一方で、最終的な責任や感情労働、独自性や面白さの創出は人間にしかできないとの意見が出ました。AIの出力を客観的に判断するリテラシーも重要であり、AIと人間の役割分担を明確にし、双方の強みを活かすことが大切だとまとめられました。

AI機能を有効にする壁

AI導入の壁として、セキュリティ・法務・予算・効果が挙げられました。特にセキュリティと法務面では、SOC2取得済みAIの活用が推奨される一方、アクセスログの追跡性など運用上の注意点も議論されました。リスクと効果のバランスを見極め、法務基準を満たした上でAIを有効活用することが重要との認識が共有されました。

社内ツールってどうやって定着させるの?

社内ツール定着のためには、まず見やすく探しやすい構造を意識し、積極的に情報を入力・メンテナンスすることが大切です。Confluenceの価値を高めるためにも、iにもnsight機能で閲覧状況を把握し、人気ページの傾の傾向を調査したり、「いいね」文化を広めることで、みんなで作る意識を醸成することが有効。


懇親会開始!

今回もリックソフトさんにドリンク&フードスポンサーをいただきました。懇親会開始の乾杯はリックソフトの大園さんから。いつもスポンサーありがとうございます。


最後にいつものポーズで集合写真!

最後はいつものポーズで集合写真でした。次回のACE Tokyoに関しては1月を予定しています。また、年末に忘年LT会もやれたらと思っています。次のイベントに関する通知を受け取るには、ACE Tokyoのサイトに登録いただく必要があります。こちらのサイトで「Join」ボタンをクリックしてください。