- 6 か月前
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ショートトランスクリプション
00:00津川恵子との愛なき結婚生活に入ったその時から
00:06結城司の地獄の日々が始まった
00:30こんなガラクタしか作れんようでは
00:34破門するおかないな
00:37私
00:41あなたが自分をめちゃめちゃにしていくのを見たくないの
00:45でも何にもしてあげられない
00:48私がしてあげられるのは
00:51こんなことしかないの
01:00ケイコさん
01:02カオル
01:04すかさはどんなことがあっても渡さないわよ
01:08あんたなんか
01:10あんたなんか死ねない
01:12ケイコを呼ぶろ
01:14やめるんだ
01:25そして悲劇が起きた
01:27ケイコ
01:29私はどうなってもいい
01:31死んでもいい
01:33赤ちゃんだけは
01:35元気に生まれてほしいの
01:38ケイコさん
01:39頑張って
01:41カオルはこの時
01:43自分の愛を奪った憎い女のために初めて祈った
01:48神様お願い
01:50司とケイコさんの赤ちゃんが無事でありますよ
01:54そしてそれは
01:58今度こそ自らの愛に終止符を打つことでもあった
02:03今度こそ自らの愛に終わった
02:05今度こそ自らの愛に終わった
02:09神様
02:11神様
02:13神様
02:15神様
02:17神様
02:19神様
02:21神様
02:23神様
02:25神様
02:39神様
02:43神様
02:45カオル
02:47バカだなお前も一晩中あんな所にいたりして
02:56風邪でもひいたらどうするんだ
02:59平気よ私は
03:01家へ帰ってもどうせ眠れないと思ったし
03:05カオル
03:08お仕事あるんでしょ
03:14ケイコさんには私がついててあげるから
03:18なぜそこまで
03:20あいつが憎くないのか
03:24カオル
03:27憎かったわ
03:30あの人がどっか行ってしまえばいいと思ってた
03:33お腹の赤ちゃんが死んでしまえばいいと思ったことさ
03:36でもね
03:40昨日苦しんでるケイコさんを見てハッと気づいた
03:43この人のお腹の中には一つの命が息づいてるってことを
03:48そうよ
03:50あなたと繋がっている命がね
03:53その子の命を断ち切ってしまいたいなんて
03:58私なんてこと考えてたのかしら
04:00カオル
04:02どうかしてたのよ私
04:06あの時だってあなたの気が収まるのなら私のすべてをあげてもいいなって
04:12カオルそれじゃあれは
04:15嘘じゃないわ
04:17あの時は本当にそう思ったの
04:20でももしそんなことしてたら
04:22ケイコさんからあなたを奪う結果になるってことに気が付かなかった
04:26ケイコさんだけじゃない
04:27生まれてくる子供にだって申し訳が立たないところだった
04:32それじゃ
04:33昨日のことは忘れて
04:36いいえ
04:38私のことはもう何もかも忘れてください
04:41来てくれ
04:45ん
05:05目が覚めたの 司わ
05:10笠どこ 寝てなきゃダメよ
05:14司さんは仕事よ夕方には帰ってくる あなたずっとここに
05:22カオルさん
05:27出てって
05:30あなたには感謝してるわ でも
05:34こうやってあなたの顔見つけるのは辛いの お願い出てって
05:40けいこさん
05:42ん
05:59先生
06:04そうか 柴は落ち着いたのか
06:06そりゃよかった
06:08しかし君がよく彼女の面倒
06:13つらかったんじゃないのか
06:16ミズホ
06:18いやカオルさん
06:20俺はそういう君がますます好きになってきた
06:24こんな時になんだが
06:26この前の話
06:27真剣に考えてくれないか
06:29君が卒業したら結婚したい
06:35カオルさん
06:38先生
06:40少しは苦し先生の気持ちも考えてあげてください
06:43確かに俺は彼女を裏切った
06:48そのことで言い訳しようとは思わない
06:50悪いなこの俺なんだ
06:52だったら
06:53しかし
06:54俺は君を愛してしまったんだ
06:56どうしようもないくらい愛してしまったんだよ
06:59どんなに非難されようと
07:02俺は自分の気持ちに嘘をついてまで
07:04彼女と結婚しようとは思わない
07:07分かってくれこの気持ちを
07:09カオルさん
07:11贅沢です先生は
07:13贅沢
07:14贅沢です
07:15自分の気持ちに嘘をついてまで結婚したくないなんて
07:18かっこよすぎます
07:20君
07:20世の中には自分の気持ちを殺しても責任を取ることだって
07:26それが誰のことを言おうとしているのか
07:32大下にも容易に察することができた
07:36カオルさん
07:38君はやっぱり勇気のことを
07:40愛してます
07:42彼がケイコさんと結婚して
07:45もうすぐ父親になったとしても
07:49私は彼を愛しています
07:50どうしようもなく愛してるんです
07:54でも
07:56それがいけないことだというのも分かってます
08:00いっそのこと
08:00先生の胸に飛び込んで彼のことを忘れたい
08:04許されるなら
08:06今すぐにでも飛び込みたい
08:08カオルさん
08:09でも
08:10でも私にはできません
08:13どうしてもできないんです
08:30心をここにあらずという風情だな
08:40何を考えてる
08:43答えられるのか
08:46お父さん
08:52リュウザン
08:56お父さんリュウザンしたのか
08:59いえ
09:00今のところゴブゴブっていうところだ
09:03そうか
09:05それは知らなかった
09:06ついていてあげなくていいんですか
09:09そばにいたって
09:10今の俺にはどうすることもできません
09:13でも
09:13運命だな
09:16運命
09:16いや
09:18宿命というべきかもしれん
09:22運命とは
09:24自分で切り開いていけるもんだ
09:27だが宿命は
09:31宿命は
09:33宿命は
09:35抗っても抗いきれない大きなもんだ
09:40我々がこの世に生まれてきたことそのものが宿命なんだ
09:46お前の子供が
09:50無事この世に生まれてくるかどうか
09:53わしにはわからん
09:55だが
09:56生まれるのも宿命
09:59死ぬのも
10:01その子が背負った宿命だ
10:04お父さん
10:05冷たい言い方かもしれん
10:08だが
10:10誕生と死は人間
10:13いや
10:14命あるものすべてにとって
10:17抗いがたい低めなんだ
10:20そうは思わんか
10:23問題は
10:28その誕生と死の間にある人生を
10:33どう切り開いていくかだ
10:36切り開く
10:38それが
10:42運命だと言うんですか
10:44そうだ
10:45おのれの人生を見極めたいと思ったら
10:50宿命に振り回される
10:52自分の手で
10:54運命を切り開くんだ
10:56先生
10:58生まれてくるも死ぬも宿命といった
11:08長谷川の言葉が
11:09司の上に大きくのしかかっていた
11:15自分はどのように運命を切り開けばよいのだろうか
11:20慶子を愛すべく努力するべきか
11:23それとも
11:24あくまでもカオルへの愛を貫き通すべきなのか
11:39カオル
11:45お待ちなさい
11:50恵子さん
11:53また接待ですか
12:08またとはなんだ
12:09またとは
12:10営業の本当の仕事はこれから始まるんだ
12:12同じことを何度も言わせるの
12:14すみません
12:15私さん
12:27お待ちなさい
12:32お待ちなさい
12:34お待ちなさい
12:42ん
13:01おっ おば様エミ子です
13:05遅くなってすみません お夕飯の支度に参りました
13:10おば様いらっしゃるんでしょ おかわりください
13:15あなたをお入れするわけにはいかないの お母様
13:19ごめんなさい でも
13:22高橋にしつく言われてるんです エミ子さんが見えても決して入れてはいけないって
13:30ん
13:35就職 a 高橋さんのお仕事考えてあげてほしい
13:41したかしく私から 池袋の障子会社
13:45あんな会社にいたら高橋さん今にボロボロにされちゃうわ
13:50ねっ パパの会社に入れてあげることできないの
13:58よく見てごらん
14:01ここで飲んでるのは 昼間ほとんど会社と止めしている人たちだ
14:07上役に怒鳴られ したからは突き上げられ
14:12時には下げたくもない頭を何度も下げながらお得意さまを接待し そういう毎日のうさをここでささやかに晴らしている人たちなんだ
14:27高橋くんだってそうだ ましては慣れない社会人1年生ならなおそら辛いことが多いだろう
14:34だがねん いくら仕事が辛いからって
14:38今逃げ出しても結局同じことだどこ行ったて楽な仕事なんかありやしない あっ
14:43あった
14:46我が彼のことを心配する気持ちもわかるが 今仕事を見つけてあげても決して彼のためにはならないんだ
14:54パパ そんなこと言うためにわざわざこんなところへ連れてきたの
14:59それともママの差し金 デビコ
15:02冗談じゃないわパパやママがなんて言おうと高橋さんに対する気持ちは彼らしない 恵美子
15:09少し頭を冷やしなさい 今のお前はのぼうせやがっていて右も左もわからなくなった日だいいから聞きなさい
15:19パパは何も頭から反対してるわけじゃないんだ ただもう少し時間をかけて
15:26高橋くんのことをよく知ることが嫌よそんな
15:30パパは何もわかってないんだわ 私たちにはそんな時間はないのよ
15:35高橋さんも高橋さんのお母様も今ほど私の助けが必要な時はないんだわ
15:40それをパパったらパパなんか大嫌いよ
15:46あましないやつだ あれっぽっちの酒で
15:59だいたいな 客の前では酒は殺して飲むもんだ
16:03相手より先に酔っ払ってどうすんだ 相手より先に酔っ払ってどうすんだ
16:06すいません もう大丈夫
16:08もう大丈夫
16:10何が大丈夫だ まったく最近の若い奴には酒の飲み方から
16:17教えなきゃならんのかね もう今夜いいからはよ帰って寝ろ
16:22これが仕事か こんなことが
16:34ユキ 名門行政高校の制度会長も世の中に出ると憐れなもんだな
16:49待てよ 笑いたきゃいくらでも笑え
16:55別に笑わきゃねえよ と言って同情もしねえがな
17:00いや むしろ羨ましいくらい
17:03どんなに仕事が辛くてもお前には笑顔がいる
17:08だろう
17:11彼女と別れた 別れた
17:16俺は彼女にはふさわしくない人間だ
17:19磯崎
17:20だってそうだろ 仕事のためと言われて
17:24毎晩毎晩飲めない酒を飲み歩き
17:27挙句の果てにはヘドを吐いてこのざまだ
17:30おまけに俺は
17:31俺は
17:34身も知らぬ女さえ抱いてしまったんだ
17:37なんだと
17:39つくづく自分の汚さが嫌になった
17:41こんな俺に彼女を愛する資格なんてあれはしないんだ
17:47磯崎
17:48俺はお前の方がよっぽど羨ましいよ
17:53俺が
17:54お前は
17:56自分の一生をかけても悔いのない仕事を見つけた
17:59そうだろ
18:00それに引き換えこの俺は
18:04いっそ親父みたいに
18:08死んでしまえば楽になるんだろうな
18:11バカ野郎
18:13また殴る気か
18:14リーサ
18:16いくらでも殴れよ
18:17かっこつけんじゃねえよ
18:19そんな手前勝手なことが許されると思ったのか
18:22手前勝手
18:23そうさ
18:24そんな勝手な泣きょと言いながら
18:26流されるだけは人生じゃねえ
18:28こんなことぐらいでごたれな
18:32こんなこと言いやがったら
18:34本当にぶっ飛ばすぞ
18:36バカ野郎
18:42俺のどこを羨ましってんだ
18:44地獄者さんか
18:45動いてる
19:03動いてる
19:07愛を失う前と必死の少女がいた
19:13ただいま
19:15おかえりなさい
19:19病院寄ってきた
19:20ああ
19:21なんとか落ち着いてるよ
19:24このまま大学行けば希望が持てるって医者も言ってた
19:27そう
19:28なんだよ喜んでくれないのか
19:32え
19:32そうか
19:35子供が生まれれば姉さんもおばさんになるわけだ
19:38おばさんと呼ばれるの嬉しくないんだろ
19:41上代言ってる場合じゃないわ
19:43おばさん
19:49本当にそれでいいの
19:51何が
19:54結構さんに子供が生まれてしまえば
19:56今度こそ本当に
19:58逃げることができなくなるのよ
20:00いいの
20:03その若さで愛してもいない人に一生縛られてしまっても後悔しないって言い切れるの
20:10俺には焼き物がある
20:12焼き物
20:15俺は
20:15土をこね形を作り火を入れてるとき何もかも忘れることができる
20:21俺は焼き物に情熱を注ぐことで自分の生きる証を立てることができるんだ
20:29そんなのまやかしいよ
20:31あやかしい
20:32あなたは陶器を作ることで自分の人生をごまかそうとしてるに過ぎないわ
20:38ねえそ
20:39自分に嘘をついてそれで本当にいい陶器を作ることができるの
20:43スカッサ
20:46あなたが本当に愛しているのはやめろ
20:49スカッサ
20:51頼むからやめてくれ
20:52俺は
20:56俺は
20:58もう慶子の人生を引き受けてしまったんだ
21:01スカッサ
21:05あなたまで私と同じように
21:08後悔しながら人生を送るつもりなの
21:11エミカさん
21:30たたしさん
21:37はいお水
21:46あありがとう
21:48そんなに毎晩毎晩お酒飲んで大丈夫なの
21:56仕事だから仕方ないよ
21:58でもこれじゃ今に体壊すんじゃないかと思って
22:01うっさいな
22:02ほっといてくれよ
22:03ごめんなさいね
22:09私がもう少し元気だったら
22:11あなたにお勤めなんかさせなくて済んだの
22:14いいんだよそんなことは
22:16自分で選んだ道なんだから
22:18このまま流されていくのかな
22:29え
22:30人生は自分で切り開いていくもんだって
22:33あいつは言ったけど
22:35あいつって
22:37なんでもない
22:40エミコさん
22:44今日も来たわよ
22:46そう
22:48部屋に入れたの
22:50あなたに言われたとおり
22:52とは負けなかった
22:54そう
22:56ね
22:58あの子のこと
22:59もう一度考え直してみたら
23:02母さん
23:03今さら何を
23:04あの子はいい子よ
23:06あなたのことを心の底から愛してるわ
23:11あなただって彼女のことを今でも好きなんでしょ
23:16けど
23:18たかしさん
23:20母さん
23:21こんな体だから
23:23いつ死んでしまうかわからないわ
23:26母さん
23:26縁起でもないことを言わないでくれよ
23:28いいから聞いて
23:29もしあたしがいなくなったら
23:32あなた一人ぼっちになってしまうのよ
23:35でもそんなときエミコさんがそばにいてくれたら
23:39どんなに力になってくれることか
23:42その日のためにも
23:44今あの子をしっかり捕まえておかなくっちゃ
23:47母さん
23:48僕はそんな計算づくで彼女と付き合ってたんじゃ
23:50たかしさん
23:52あなた
23:53あの子を誰かに奪われても
23:55構わないって言うの
23:57そのほうが
23:59彼女は幸せになれるんだ
24:02大体あなたはあの子に甘すぎます
24:08そんなことはない
24:09いいえそうです
24:11あなたの態度が煮え切らないから
24:13エミコがいつまでもフラフラしてるんです
24:16男親でしたら
24:18言うべきときにはもっとはっきりとおっしゃってくださらないと困ります
24:21佐代子
24:23君はそんなにたかし君のことが気に入らないのか
24:26気に入るとか気に入らないの問題じゃありませんよ
24:30あの子はまだ高校生なんですよ
24:33それが勝手に男のアパートに押しかけていくなんて
24:37私はあの子をそんなしたない娘に育てた覚えはありませんよ
24:42エミコがあんな風に変わってしまったのはきっとお友達のせいですわ
24:48友達?
24:50みずほかおるです
24:52あの娘と付き合いだしてからエミコは
24:55佐代子
24:56みずほかおるとエミコとの問題は関係ないだろ
24:59かおるはかおる
25:01エミコはエミコだ
25:03あなた?
25:05みずほかおるのことになるとひどく無気になるんですね
25:10あなたまさかまだあの娘と
25:18何馬鹿なこと言ってるんだ
25:20約束は守ってる
25:22あれ以来あの子とは二度とあってない
25:25でもずっと気にかけてらっしゃるんでしょ
25:28佐代子
25:29そう
25:30やっぱりそうなのね
25:33あなたはやっぱり
25:35みずほまえきさんのことが忘れられないんだわ
25:37だからあの娘のことも
25:39だけにしないか
25:41ああああああ
25:46ん
26:00ん
26:04はいみぞです もしもしみずほですけど
26:08パパ 返して
26:10パパ 返して
26:17もしもし あなた アメミヤさんの
26:20返して パパ 返して
26:26もしもし
26:31ママ
26:33ママは本当に アメミヤさんを愛してるの
26:38それとも もしかしたら おじさまを忘れるために
26:46報われぬ愛を忘れるために
26:49別の愛を求めることが 許されるのであろうか
26:54もし 許されるのなら
27:01一瞬 カオルの脳裏に
27:03大下の面影がかすめた
27:08嬉しい
27:12ポサッ
27:14ポサッ
27:16ポサッ
27:18テレビ
27:19おはよう
27:46次、水穂さん
27:48え、えじゃありません
27:55質問に答えなさい
27:58分かりません
28:00あんなさんの見方は
28:07上体ごせん、上体を
28:09かかと下げろ
28:11もっと船だって
28:16かかと下げろ
28:18何かよ
28:23え、ううん
28:25別に
28:27何よ
28:30言いたいことがあるんだったら
28:32はっきり言ったら
28:33学校中で噂になってるわ
28:36噂?
28:37かおるさんが馬術部に戻りたがってるって
28:40私が?
28:40おわいにくさま
28:42私はエレクトラ以外の馬には乗らないと決めてるの
28:46でも
28:47でも、でも何よ
28:49はっきり言うわね
28:52あなたが馬術部に戻りたがっている本当の理由は
28:56大下先生を誘惑することです
28:58そんなこと嘘よね
29:01かおるさんそんな人じゃ
29:03そうだとしたらどうなの?
29:07かおるさん
29:09大下先生はいい人よ
29:11ハンサムだし親切だし
29:13頼りになる男性だわ
29:14そんな
29:15だって大下先生には来る先生がいらっしゃるのよ
29:18関係ないわ
29:20私は好きなものはどんなことをしても奪い取る主義
29:23嘘
29:24だったらなぜ結城さんが結婚するのを黙って見てたの?
29:29今でも結城さんのことを愛してるんでしょ
29:31うるさいわね
29:32人のこと心配する暇があったら自分のこと考えたら
29:36いつまでもたかしさんのことで相談に乗ってあげると思ったら
29:39大間違いよ
29:44待ちなさい
30:02しばらくだな
30:07話してください
30:09二度と会わないとおっしゃったのはおじさまのほうでしょ
30:12確かにそう言った
30:15だが今日は
30:16恵美子の父親として
30:19君に相談に乗ってもらいたいことがあるんだ
30:21改めてたとねるが
30:30君は磯崎隆という青年をどう思う?
30:34真面目な人です
30:36あんまり物事を真面目に考えすぎるのが欠点と言えるくらい
30:39真面目すぎるのが欠点か
30:43おじさまは恵美子さんと彼のこと反対なんですか
30:47頭から反対してるわけじゃない
30:49だがまだいかにも早すぎる
30:52早い遅いって何を基準に判断するんですか
30:56恵美子さんとまだ高校生だから
30:59サカスさんがやっと社会人の一年生になったばかりだから
31:03そんなのナンセンスです
31:05ナンセンス?
31:07愛することに早いも遅いもないと思います
31:0915で燃えるような恋をする人もいれば
31:123040になっても本当の恋をまだ知らない人だっているんじゃないんですか
31:16愛し合ったら一緒になればいいのよ
31:21それが人間の一番自然な姿でしょ
31:24若いな
31:26深い?
31:28確かに若いというのは
31:30何者にもかいがたい大差
31:32それだけに危険も大きい
31:35はっきり言って
31:36今の恵美子に男の本質を見極めるだけの目はない
31:40そして君にもだ
31:42君が結城司という青年を愛していることは知ってる
31:47しかし私に言わせれば
31:50それだって本物の愛と言えるかどうか
31:53何ですって?
31:55君たち若い娘が恋愛に憧れんのは当然だ
31:57そしてすぐこれが恋だと思い込む
32:00おじさま?
32:02だが君たちは本当の恋をしてるわけじゃない
32:04恋という甘酸っぱい言葉に酔いしれてるだけなんだ
32:08偉そうなこと言わないでよ
32:10おじさまに私たちの何がわかるっていうの?
32:13大人のダサんだけで物事を決めつけるのはやめてください
32:16じゃあ聞くか
32:18君はどんな障害があろうと
32:20結城司との愛を貫き通す覚悟ができてるのか?
32:31彼が他の娘と結婚したことは
32:33行政高校の関係者らが誰でも知ってる
32:35それでも君は
32:37報われる愛に一生懸けても悔いはないと言い切れるのか?
32:44かけるわ
32:45そうよ
32:48私は自分の一生懸けても
32:51彼との報われない愛を貫き通してみせるわ
32:54カオルの心に鋭い痛みが走っていた
33:03徹夜に指摘された通り
33:08司との不毛の愛の苦しみから逃れようと
33:11大下の求愛に心を動かしたことは事実なのだ
33:16カオルは己を恥じた
33:19そして今度こそ本当に一生懸けて
33:24この報われの愛を貫き通そうと決心したのだ
33:29その頃つかさは
33:46前夜から姉に言われた言葉が
33:49脳裏にこびりついて離れなかった
33:52けいこさんに子供が生まれてしまえば
33:55今度こそ本当に逃げることができなくなるのよ
33:59あなたは陶器を作ることで
34:01自分の人生をごまかそうとしているに過ぎないわ
34:04自分に嘘をついて
34:06それで本当にいい陶器を作ることができるの
34:09すいません
34:24ちょっと病院行ってきます
34:26また出て行ったようだな
34:35なかなかの敵だ
34:47わずかの間に
34:50恐ろしいほど上達した
34:53だが
34:55あの男の心は今
34:59煩悩という病に侵されている
35:03このままでは遠からず
35:06つかさは破滅するぞ
35:10お父さん
35:12何しに来たの
35:21二度と来ないでって言ったでしょ
35:24ごめんなさい
35:25でもやっぱり気になって
35:27何が気になるの
35:29私お腹の赤ちゃん
35:31それとも
35:32つかさのこと
35:34そんな
35:35出てってよ
35:37あんたの根担は見えすぎてんだから
35:39けいこさん
35:40コール
35:43あんたうまいこと言って
35:44またつかさに近づこうとしてるんでしょ
35:47私からつかさを取り上げようとしてるんだろう
35:50違うわ
35:51私はただ
35:52あなたをこんな目に合わせたのは私の責任だと思って
35:55そうよあんたの責任よ
35:58あんたさえつかさを諦めたら
35:59こんなことにはならなかったのよ
36:03どんなに惚れてたって
36:05つかさをあんたなんかに渡すもんですか
36:07さあ出てって
36:09あんたの面見てるとムカついてしょうがないんだよ
36:13カオルは今
36:35報われぬ愛を貫き通すのが
36:38いかに困難なことか
36:40身に染みて感じていた
36:42カオル
36:44ケイコさんに会いに来たんでしょ
36:53いいんだあとで
36:54どこへ行くの
37:12つかさ
37:15そうだ
37:16あそこへ入るんだ
37:18どうしたんだ
37:22いつか素敵なところへ連れてってくれて言ったじゃないか
37:25どうしてこんな簡単なことに気づかなかったのかな
37:29要は俺はお前を愛してる
37:31お前も俺を愛してる
37:33だったら結ばれるのが当然だ
37:36ケイコさんはどうするのよ
37:38知られなければいい
37:40知られなければ
37:42ああそうだ
37:42知られなければケイコを裏切ったことにはならない
37:46つかさ
37:47あいつには間もなく俺の子供が生まれる
37:51だから子供のためにもあいつとの家庭を壊す気はない
37:54だが俺が本当に愛してるのはお前だ
37:58だからお前を抱く
38:00それだけのことだ
38:01私に愛人になれって言うの
38:05愛人じゃ不満か
38:06愛し合ってんならそれだけで十分じゃないか
38:10バカ
38:11私を何だと思ってるの
38:15あなたの言いなりになるお人形じゃないわ
38:17うるせえ
38:18惚れてるくせに贅沢言うな
38:20そうよ
38:21私は贅沢な女よ
38:23完全な愛
38:24100%の愛じゃなきゃ
38:26我慢できない女なのよ
38:31カオル
38:38カオル
38:41さよなら
38:50これでいいんだ
38:53これであいつは俺を憎むことができる
38:58終わりよ
39:00本当に終わりなんだ
39:01カオル
39:06カオル
39:07お前の幸せは
39:09俺を憎み
39:11俺を愛せなくなった時から始まるんだ
39:13そうさ
39:15これが
39:17お前に送る俺の最後の愛だった
39:20ん
39:21me
39:41稽古
39:44雪さん 間に合ってよかった稽古がどうかしたんですか
39:50ねえさつかしさ生まれるんだって 急におかしくなったんで手術して取り出すんですって
39:59向こうの両親は何度も電話したんだけど二人ともお出かけらしくて
40:07先生どうなんですか具合はまだ何とも言えませんとにかく母体の安全が最優先ですから子供は
40:15俺の子供はどうなるんですかもちろん万全お付けします しかし毎日生まれてした赤ちゃんが1000グラム以下だったら
40:22その時は考えておいてください 考えておく
40:25先生せめて1500ぐらいあるといいんですかね
40:32ねえさあ赤んぼと普通何グラムぐらいで生まれてくるんだ
40:512500から4000グラム近くあるんじゃないかしら 2500から4000
40:58大丈夫よ ここは保育設備を最新式のものが揃ってるっていうし
41:03どんな未熟児でもきっと育つわ けどもし生まれた時にもう死んでたら落ち着きなさい
41:10今祈るしかないわ 2人の無事を祈ることしか私たちにできることはないのよ
41:15今祈るさあ
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