pointer-events
Baseline
Widely available
This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since 2015年7月.
pointer-events は CSS のプロパティで、特定のグラフィック要素がポインターイベントの対象になる可能性のある環境(存在する場合)を設定します。
試してみましょう
pointer-events: auto;
pointer-events: none;
pointer-events: stroke; /* SVG-only */
pointer-events: fill; /* SVG-only */
<section class="flex-column" id="default-example">
<div id="example-element">
<p>
<a href="#">example link</a>
</p>
<p>
<svg viewbox="0 0 100 100" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg">
<a xlink:href="#">
<circle
cx="50"
cy="50"
fill="#3E6E84"
r="40"
stroke="#ffb500"
stroke-width="5"></circle>
<text fill="white" text-anchor="middle" x="50" y="55">SVG</text>
</a>
</svg>
</p>
</div>
</section>
#example-element {
font-weight: bold;
}
#example-element a {
color: #009e5f;
}
#example-element svg {
width: 10em;
height: 10em;
}
構文
/* キーワード値 */
pointer-events: auto;
pointer-events: none;
/* SVG で使われる値 */
pointer-events: visiblePainted;
pointer-events: visibleFill;
pointer-events: visibleStroke;
pointer-events: visible;
pointer-events: painted;
pointer-events: fill;
pointer-events: stroke;
pointer-events: bounding-box;
pointer-events: all;
/* グローバル値 */
pointer-events: inherit;
pointer-events: initial;
pointer-events: revert;
pointer-events: revert-layer;
pointer-events: unset;
pointer-events プロパティは、以下の値の一覧から選択した単一のキーワードとして指定します。
値
auto-
要素は、
pointer-eventsプロパティが指定されていないときと同様にふるまいます。SVG コンテンツ内ではvisiblePaintedを指定したときと同じ効果になります。 none-
要素がポインターイベントの対象になることはありません。しかし、子孫要素が
pointer-eventsの別の値をセットされていた場合は、その子孫要素自体はポインターイベントのターゲットとなりえます。その場合、ポインターイベントはイベントキャプチャ/バブリングの過程で必要に応じて親要素のイベントリスナーをトリガーします。メモ:
pointerenterイベントとpointerleaveイベントは、ポインティングデバイスが要素またはその子孫の 1 つに移動されたときに発行されます。そのため、pointer-events: noneが親要素に設定され、子要素に設定されていない場合でも、ポインターが子要素に移動したり、子要素から離れたりすると、親要素でイベントが発生します。
SVG のみ(HTML では実験的)
visiblePainted-
SVG の場合のみ(HTML では実験的)の値です。要素の
visibilityプロパティにvisibleが設定されていて、かつ、例えばfillプロパティにnone以外の値が設定されている時の塗り (fill)、もしくはstrokeプロパティがnone以外の時の線 (stroke) の上にマウスカーソルがある場合のみ、要素がポインターイベントのターゲットになりえます。 visibleFill-
SVG の場合のみの値です。
visibilityプロパティがvisibleにセットされていて、塗り (fill) の上にマウスカーソルがある場合にのみ、要素がポインターイベントのターゲットになりえます。fillプロパティの値でイベント処理が変化することはありません。 visibleStroke-
SVG の場合のみの値です。
visibilityプロパティがvisibleにセットされていて、線 (stroke) の上にマウスカーソルがある場合にのみ、要素がポインターイベントのターゲットになりえます。strokeプロパティの値でイベント処理が変化することはありません。 visible-
SVG の場合のみ(HTML では実験的)の値です。
visibilityプロパティがvisibleにセットされていて、塗り (fill) か線 (stroke) の上にマウスカーソルがある場合にのみ要素がポインターイベントのターゲットになりえます。fillプロパティやstrokeプロパティの値でイベント処理が変化することはありません。 painted-
SVG の場合のみ(HTML では実験的)の値です。
fillプロパティがnone以外にセットされている塗りの(すなわちfill)要素、もしくはstrokeのプロパティがnone以外にセットされている線の(すなわちstroke)要素の上にマウスカーソルがいる場合にのみ要素がポインターイベントのターゲットになりえます。visibilityプロパティの値はイベントプロセスに影響を与えません。 fill-
SVG の場合のみの値です。塗り (fill) の上にマウスカーソルがある場合にのみ要素がポインターイベントのターゲットになりえます。
fillプロパティやvisibilityプロパティの値でイベント処理が変化することはありません。 stroke-
SVG の場合のみの値です。線 (stroke) の上にマウスカーソルがある場合にのみ要素がポインターイベントのターゲットになりえます。
strokeプロパティやvisibilityの値でイベント処理が変化することはありません。 bounding-box-
SVG のみ。要素がポインターイベントの対象となるのは、ポインターが要素の境界ボックス上にある場合のみです。
all-
SVG の場合のみ(HTML では実験的)の値です。塗り (
fill) と線 (stroke) の上にマウスカーソルがある場合にのみ要素がポインターイベントのターゲットになりえます。fillやstrokeやvisibilityの値でイベント処理が変化することはありません。
解説
このプロパティが指定されないと、 visiblePainted の値の同じ性質が SVG コンテンツに適用されます。
値を none に設定すると、要素がポインターイベントのターゲットではないことを示すのに加え、ポインターイベントが要素を「通過」して、代わりに要素の「下」をターゲットにすることを指示します。
pointer-events を使用して要素がポインターイベントのターゲットとなることを防止するということは、必ずしもその要素のイベントリスナーが起動されない、することができないという意味ではありません。仮に要素の子要素のひとつで、 pointer-events がポインターイベントのターゲットになるよう明示的に設定されていた場合、その子要素をターゲットにするどのようなイベントも親要素を通過し、その際に親要素に設定されたイベントリスナーを起動します。もちろん、これらの子要素に触れず親要素にだけ触れるマウスの動きは、子要素と親要素のどちらにも捕まえられることはありません (親要素を「通過」し、その下にあるものがターゲットになります)。
pointer-events: none を持った要素は、 Tab キーを使用したキーボードナビゲーションによってフォーカスを受け取ります。
公式定義
| 初期値 | auto |
|---|---|
| 適用対象 | すべての要素 |
| 継承 | あり |
| 計算値 | 指定通り |
| アニメーションの種類 | 離散値 |
形式文法
pointer-events =
auto |
bounding-box |
visiblePainted |
visibleFill |
visibleStroke |
visible |
painted |
fill |
stroke |
all |
none
例
>基本的な例
この例では、すべての画像のポインターイベント (クリック、ドラッグ、ホバー等) を無効にします。
img {
pointer-events: none;
}
リンクの無効化
この例では、 http://example.com へのリンクのポインターイベントを無効にします。
HTML
<ul>
<li><a href="https://developer.mozilla.org/">MDN</a></li>
<li><a href="http://example.com/">example.com</a></li>
</ul>
CSS
a[href="http://example.com/"]
{
pointer-events: none;
}
結果
仕様書
| Specification |
|---|
| CSS Basic User Interface Module Level 4> # pointer-events-control> |
| Scalable Vector Graphics (SVG) 2> # PointerEventsProperty> |
ブラウザーの互換性
Loading…
関連情報
- SVG 属性
pointer-events - SVG 属性
visibility PointerEventAPI- (X)HTML で使うことを踏まえた WebKit の PointerEventsProperty の仕様書
user-select- ユーザーがテキストを選択できるかどうかの制御